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福岡 心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー) 前田 ひとみ

もうかわいそうだから止めてあげて!

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。

 

 

 

 野菜を買いに、八百屋さんに行った時のことでした。

 

 

その時に横断歩道があるのですが、5歳くらいの子が自転車の練習の帰りだったのか後ろからお父さんが叫んでいました。

 

 

「おい!!!止まれ!!!止まれ!!!」

 

 

横断歩道にも関わらず、子どもは確認せずに渡ろうとしたんですね。

 

 

最終的にお父さんが走って子どもを捕まえる形で止めましたが、車通りもそこそこある通りなので確かにヒヤリとする場面ではありました。

 

 

よくある親子の場面ではあるとは思うんですが、この後の対応であなたなら何とこの子に伝えますか???

 

 

今日はそんな出来事からの心理、

「もうかわいそうだから止めてあげて!」

というテーマで書いていきます。

 

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この後、お父さんは烈火の如く怒ったんですね。

命に関わることでもありますので、横断歩道での確認、自転車に乗る時の注意点などは伝えないといけないですよね。

 

 

しかしこの時のお父さんは、

「何でお前はいつもお父さんの言うことを聞かないんだ!

「だからこんな危険な目に合うだろ!」

ともう止まりません。

 

 

子どもも、お父さんの鬼の形相に号泣です。。。

 

 

 

またその後ろから来たお母さんが、血相を変えてお父さんに言ったんです。

「今は、思うように遊べてないんだから仕方ないじゃない!」

「もうこの子がかわいそうだから、怒らないでやって!

 

 

 

わたしは、正直なところどちらの対応にも違和感を覚えました。

 

 

 

<本当の問題は何か>

 

これ、実はお父さんにもお母さんにも投影の問題が起こっています。

 

 

お父さん、お母さんそれぞれの幼少期に自分が感じてそのままにしている感情があるんです。

 

 

 

自分の父親の言うことや言いつけをきちんと聞いてきたお父さん。

自分の気持ちよりも、父親の都合が優先。

父親の機嫌を損ねないように、期待に応えてきた。

 

 

 

だから我が子が、

自分の思うように行動し

親の言うことを聞かず

自分の欲求ばかりを言う

そんな場面に遭遇したらどうでしょうか?

 

 

我が子に対する愛情はもちろんあるのですが、子どもの頃に自分がガマンしてきた

自分の事ばかり言うなんてワガママだ!

何で親の言うことを聞かないんだ!

誰も自分のことを分かってくれない!

という幼い頃の不満と怒りと悲しみが抑えきれなくなって、我が子にぶつけられてしまいます。

 

 

自分の母親を励まし、助け続けてきたお母さん。

かわいそうな母親を支え助けてきた。

母親が悲しまないように喜ばせ続けてきた。

 

 

だから我が子が、

思うようにいかず我慢をして

自分の欲求を叶えることができず

悲しんでかわいそうな姿を見たら

どうなるでしょうか???

 

 

まるで目の前の子どもが、かわいそうで支え続けてきた母親の姿と重なって

願いを叶えてあげたい!

助けてあげたい!

悲しみを笑顔に変えてあげたい!

幼い頃に母親を助けてあげられなかったという罪悪感と無力感から必死に助けようとしてしまいます。

 

 

 

<このまま続くとどうなるか?>

 

この投影の状態で我が子を見てしまうので、いつまでも客観的な視点が持てません。

 

 

人間の子どもは、他の動物に比べて1年早く生まれるらしいんです。

生まれてからの方が、取り入れていくことがたくさんあるんです。

人間の子どもというのはまずは依存して育ち、そこから社会へと世界を広げていきます。

その依存の時期にどのようなものを取り入れてきたかで、社会へどのような感覚を持つのかも変わってきます。

 

 

 

そして年齢を重ねてきた時に、親と子という二者関係では許され認められていたものでも、社会に出ると通用しないことを経験し、そこで葛藤を覚えます。

 

 

 

その時に、依存期にどのようにして物事を取り込んできたかが出ます。

 

 

 

トイレトレーニングなどがその例ですよね。

 親子間ではどこでも排泄を許されていたオムツが、社会という場に出るとトイレという決まった場ですることが必要になります。

 

 

なので、子どもが社会へと出ていく時に親自身にこの投影が起こってしまうと

無理やりやらせようと躍起になったり

子どもが嫌がることはさせたくない、と

 

 

いきなり無理にオムツを取って、失敗したら怒ったり、

いつかできるようになるとトレーニングを全く子どもと一緒に経験しなかったり、

そんな極端な行動になってしまいます。

 

 

 

相手との関係性を図る前に、自分の恐怖の方が先に立ってしまうんですね。

 

 

すると、その恐怖を子どもは取り入れて、

前者は怒られないように自分を抑えるように

後者は自分で何もせず周りをコントロールするように

両者だとどうしていいか分からず自分では何もできなく

なっていきます。

 

 

<解決へ向けて>

 

親子の間では許されていたことでも、社会の場では許されないこと。

それがしつけです。

 

 

本当に子どものためになることを考えきれず、自分の感情だけで子どもと関わってしまうなら、そこにはあなたの恐怖が投影されているんです。

 

 

幼少期に感じた、あなた自身の恐怖がまだ癒されていないんです。

 

 

その自分の恐怖に目を向けていくことで、

そのままの自分自身の感覚や

ありのままの子どもそのものを

受け入れていく第一歩になりますよ。

 

 

子どもが言うことを聞かない!

子どもがかわいそう!

と親自身の思いを我が子に投影していたら、

 

 

その子は社会に出た時に、

本当に

自分が分からない

自分はかわいそう

という子になろうとしてしまいます。

 

 

子どもの

全てを思い通りにしないと気が済まない

全てを思い通りにしてあげないといけない

という感覚になっている時、

 

 

あなたの中の子どもの自分が何をあなたに伝えようとしているのかを聞いてあげるのが、この問題の解決へと繋がります。

 

 

 

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