生きるのがつらい毎日に、心が安心して帰る場所を   

福岡 心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー) 前田 ひとみ

ショックを受け入れられない!

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。

 

 

 

新型コロナウイルス感染による肺炎で、志村けんさんがお亡くなりになりましたね。

 

 

 

驚きと共に、押し寄せてくる悲しさや喪失感。。。

 

 

 

心に痛みを感じた方も多かったと思います。

 

 

 

何より、近親者も遺体に対面できず、感染予防のため火葬されるまで会えないかもしれないというのは、本当につらいだろうと思います。

 

 

 

会えないままだからこそ、

 

 

こんなの信じられない。。。

また会えるんじゃないか。。。

きっと悪い夢なんだ。。。

 

 

と現実をショックで受け入れられないのではないかと思います。

 

 

 

 

けれど、これは当たり前の反応です。

 

 

 

ショックなことが起こった時に、すぐに受け入れることはなかなか難しいものです。

 

 

受け入れられなくて当然

なのに受け入れられないんです。

受け入れたくないんです。

 

 

 

  • 心が塞ぎ込んでいるのに、周りの人を励ましてみたり、
  • その事が頭から離れなないのに、忙しくして忘れようとしてみたり、
  • 自分の中に閉じこもっているのに、平気なフリをしたり、
  • ものすごい衝撃を受けたのに、無かったことのように振る舞ったり、
  • 悲しくてたまらないのに、何とかそこにプラスの意味を求めたり、

必死にそのショックから逃れようとする。

 

 

 

そんなことをしてしまうことはないですか???

 

 

その時、心の中で何が起こっているんでしょうか。

 

 

 

今日は「ショックを受け入れられない!」というテーマで書いていきます。

 

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先ほども言いましたが、ショックな事が起こった時にすぐに受け入れられないのは当たり前の反応です。

 

 

 

人は予想もしないようなショックなことが起こった時には、まず自分の心を守ろうとします。



 

感情を切り、現実逃避をしようとします。

 

 

 

現実ではないと自分に言い聞かせることで、自分の心を守るんです。

 

 

 

こんな事は信じないと事実を否定し、何とか自分を保とうとするんです。

 

 

 

思いもよらない喪失と言うのは、今までの自分の世界を破壊します。

 

不安

恐怖

 

で心の中が埋め尽くされ、早く手をうたないとまた悪いことが起こってしまうと思ってしまい、焦って行動してしまったり、自分を見失なったりします。

 

 

 

怒りや後悔、

もっとできることがあったのに。。。

どうしてあんなことをしてしまったんだろう。。。

その思いを誰にもぶつけることができず、怒りを自分へとぶつけたりもします。

 


そうです。
これが当たり前なんです。

 

 

 

にも関わらず、

ただただ悲しむことができない。。。

自分が寂しいことを受け入れられない。。。

感じている痛みに目を向けられない。。。

 

 

 

どうしてだろう。。。

自分は冷たい人間なんだろうか。

周りが悲しんでいるのに、自分だけ何も感じない。

その出来事は心の中にあるのに、自分の心が全く動かない。

 

 

 

 

それに耐えきれず、

 

みんなは悲しんでいるけど、これは悲しいことなんかじゃない!

きっと、これからがもっと良くなるために起こったに違いない!

もっと、つらくて苦しい思いをしている人だっているんだから!

 

そう言い聞かせてみたりして、自分の感じている感情を必死に否定しようとするんです。

 

 

 

自分の受けたショックを他人事のように扱ってしまう時というのは、喪失体験を通して自分が自分自身をどのように思っているのかが露出している時でもあるんです。

 

 

 

<本当の問題は何か>

 

ここで出てきているのは、自己否定の問題なんです。

 

 

普段は

 

努力をしたり、

誰かや何かで埋めたり、

ポジティブに変換したり、

他に目を向けたり、、

誤魔化したり、

 

そうすることで感じなくしていた自分の中にある今までの

 

 

劣等感

無価値感

無力感

絶望

悲しみ

 

が、喪失体験をしたことで一気に押し寄せてきているんです。

 

 

 

 

なぜ、喪失体験を経験したら自己否定を感じてしまうんでしょうか???

 

 

 

 

 

人は、母親から生まれた時に初めての喪失を経験すると言われています。  

 

 

 

 

その後も生きていく中で、色々な喪失体験を経験するのは当たり前のことです。

 

 

 

その時に支えてもらうどころか、

 

これくらい悲しくなんてない!

寂しいなんて言うんじゃない!

なんて大げさな!

すぐに弱音を吐いて!

もうそれ以上言わないで!

 

と自分の悲しみを否定され、拒絶され、なかったことにされてしまうと、子どもはショックを受けている自分がおかしくて、失った自分がダメなんだと思い込んでしまいます。

 

 

 

 

子どもの頃に感じた悲しみを表現してそれを受け止めてもらうという体験をしてきていないと、大人になってから経験する喪失体験を受け止められなくなるんです。

 

 

 

 

自分がダメで、価値がない人間だから失ってしまったのだと、喪失体験そのものが自分の無価値の証明のように思ってしまい、自分が壊れてしまいそうな耐えられない痛みを感じてしまいます。

 

 

 

なので痛みを感じることを何とか避けようと、こんなこと大したことなんかじゃないと自分に言い聞かせたり、周りの状況をコントロールしようとするんです。

 

 

 

ショックな事が起こった時にその現実を頑なに拒否して受け入れられないのは、価値のない自分を思い知ったり、受け入れることが怖いんです。

 

 

 

なので受け入れられない自分を責めながらも、受け入れないことで自分を必死に守っているんです。

 

 

 

<このまま続くとどうなるか?>

 

受け入れられない自分を否定しながら、本当の心で感じている自分の価値の無さから目を逸らさないと生きていけません。

 

 

 

受け入れきれずポジティブに変換し、

感じている無価値に耐えきれず自分に絶望し、

どうにもできない自分に無力感を感じ、

 

心が折れそうになるのを抑えながら、頑張り続けることをやめられなくなっていってしまいます。

 

 

 

ダメな自分を隠して、周りから見つからないように調整して、自分に起こるショックな出来事や悲しい喪失を、ずっと押し殺して逃げ続けないといけなくなります。

 

 

 

そして、自分が経験するありとあらゆるショックな体験、喪失体験をずっと否定しながら生きていかないといけなくなります。

 

 

<解決に向けて>

 

ショックな出来事や喪失体験、

それで失ってしまった自分の価値を感じることです。

 

 

 

悲しみ、怒り、苦しみ、むなしさ、痛み、

その全てを感じることです。

 

 

自分を受け入れられないなら、自分に起こる出来事も受け入れられないのは当然です。

 

 

 

自分を受け入れていくには、隠してきた自己否定も受け入れていく。

 

 

 

自分よりも他にもっと悲しんでいる人はたくさんいるんだからと、そうやって自分の本当の気持ちにフタをしなくていいんです。

 

 

 

自分よりもつらい思いをしている人がいることが、自分が悲しくない理由にはならないんです。

 

 

 

自分の悲しみを置いてけぼりにしない

 

 

 

置いてけぼりのままの自分の本音を見ていくことで、ショックを受け入れられない自分を受け入れていけるようになっていきますよ。

 

 

最近は特に、先が見えなかったり、ショックなことが起こったり、受け入れられないような出来事も多い日々ですよね。

 

 

そういう時こそ、

自分の本音を確認したり

周りの人と分かち合ったり

そういう時間を大事に取りたいですね。

 

 

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taiyotoniji.hatenablog.com

 

 

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