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福岡 心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー) 前田 ひとみ

絶望から回復する時に起こりやすいコト

福岡の心理セラピスト(リトリーブサイコセラピー)の前田 ひとみです。

 

 

 

 

今回は、普段お届けしているブログというよりは、自分の感じたことや体験を心理的フラリと書いてみます。

 

 

 

 

「絶望から回復する時に起こりがちなコト」について書いていきます。

 

 

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さて早速ですが、あなたは絶望したことがありますか???

 

 

 

誰でも、自分の願い叶わずで絶望したという経験はあるのではないでしょうか。

 

 

 

絶望って、イヤな感覚ですよね。

 

 

それはもう、早く抜け出したいと思いますよね。

 

 

 

 

大切なものを失った

やりたいことができなかった

自分の信じているものが崩壊した

正しさが通らなかった

仕事で大きなミスをした

大事な勝負に負けた

社会との繋がりを失った

 

こういう喪失体験をした時、自分はダメだと思い知り、絶望を感じることが多いのではないかと思います。

 

 

 

 

 

わたしの体験でいうと、息子がお腹の中で亡くなったと知らされた時がそうでした。

 

 

 

 

わが子の心臓が止まる。。。

あの時わたし自身も1度死んだ、と思うほどの圧倒的な絶望体験でした。。。

 

 

 

 

その極限の状態で陣痛を迎え、産声の喜びどころか別れを味わう出産、出産の次の日にはわが子を自分の手で棺へと入れ、そのまま火葬場へと向かわないといけない。

 

 

 

 

その後、人生の中で味わう最も苦しい時間が永遠と続く感覚。

 

 

 

 

今、思い返しても、自分を褒めてあげたいくらいによく乗り越えたなぁと思います。

 

 

 

絶望の最中、自分自身が感じている感覚についてわざわざ知ろうとはなかなかしませんよね。

 

 

 

それでもその絶望の中、自分自身が感じている感覚って人それぞれあると思うんです。

 

 

 

 

自分自身と共に日常生活も失い、絶望真っ只中のわたしがずっと感じていた感覚。。。

 

 

 

 

それは、劣等感でした。

 

 

 

絶望体験では、悲しみや痛みやつらさは認識されやすい感情ではありますが、この劣等感も大きく感じる感覚ではないかと思います。

 

 

 

 

今までは、努力と根性で色々なものを乗り越えてきたわたしが、泣いても叫んでもどうにもならない息子の命の重さを目の当たりにして、

 

 

息子の命を守れなかった自分。。。

元気な赤ちゃんを産めなかった自分。。。

どうして自分だけがこんな目に。。。

 

 

という思いでいっぱいになり、どうにもすることができない自分に大きな劣等感を感じていました。

 

 

 

ただその劣等感を避けてかわしながら、落ち込んだり泣いたりして日々を消化していくんですね。

 

 

 

 

劣等感には納得できる答えがなく、感じたところで自分をみじめにしたりするので避けるのは当然とも言えます。

 

 

 

 

劣等感を避けながら、それでも少しずつ少しずつ日常に戻れるようになる時は訪れます。

すると慌てて何とかそれまでの絶望に値する幸せを取り戻したくなっていきます。

 

 

命は有限

命は儚い

命は尊い

 

 

だから急いで見つけないといけない。

命は脆く儚くもあるから、自分もいつ失うか分からない。

 

 

 

 

息子の命と同じくらいの輝きを、すぐに自分の人生に取り戻さないといけない!

 

 

子どものために。。。

子どもがその道を照らしてくれる。。。

だから、その道を邁進したらいい。。。

 

 

と、盲目的に何か生きる意味を見つけようとしたり、自分の絶望体験を何かに活かせないかと考えたりします。

 

 

 

 

 

周りから見るとこの状態の時って落ち着きを取り戻し、徐々に回復に向かい、人生の新たな目標まで見つけたように見えるかもしれませんね。

 

 

 

周りの人も、そんな本人の様子を見て安心することも増えていくと思います。

 

 

 

 

自分に起きた絶望経験を前向きに捉えて、また人生を歩んでいこうとしているように見えるからです。

 

 

 

ただ、これって。。。

 

 

 

自分の人生を子どもに預けようとしているんですね。

 

 

 

 

自分の味わった劣等感を、壮絶な体験をした自分は特別な存在なんだと思うことで自分を守り、保とうとしているんです。

 

 

 

 

これが絶望からの回復の時に起こりやすい「偽りの前向き」だと思います。

 

 

 

 

自分の劣等感を感じたくなくて、優越感へとすり替えるんです。 

 

 

 

 

回復を始めた時に、劣等感を覆い隠すため

人とは違う自分

特別な自分

選ばれた自分

という優越感で立ち直ろうとするんです。

 

 

 

 

その優越感は、劣等感を隠すどころかより存在感を増すことになってしまいます。

 

 

 

 

そしてその劣等感は、もともと子どもの頃から自分がずっと隠し持っていた感覚で、成長してからの絶望体験で初めて味わう感覚ではないと思います。

 

 

 

 

絶望を経験したことにより、ありありと思い出してしまった知っている感覚ではないでしょうか。

 

 

 

 

実際にわたし自身、

超えられる人にしかその壁はやって来ない

とか、

子どもを亡くす体験をする人は、その子に選ばれ認められた証でもある

とか、

どん底を味わったら、あとはもう幸せしかやってこない

とか、

そのような、「選ばれし者」的な言葉に救われた時期もありましたし、そのおかげで自分を保てた時期もありました。

 

 

 

これは絶望体験の真っ只中なら必要かもしれません。

 

 

 

 

でも、自分が少しずつ立ち直っていこうとしている時に 

 

自分を大きく見せること

誰かに認めてもらうこと

成長した自分を見せつけること

 

をやろうとすると、どんどん自分自身から意識が離れていってしまうんです。

 

 

 

わたしと同じケースでないにしても、劣等感を優越感にすり替えて乗り切ろうとする場面は、とても多くあるように思います。

 

 

 

 

ではなぜ、そんなにまでして劣等感を隠さないといけないんでしょうか???

 

 

 

ええ。。。

どうしても感じたくない感覚だからですよね。。。

 

 

 

 

もしかすると、あなたは小さい頃に

 

あの子はできるのにアナタはできない

あの子みたいだったらいいのに

そんなことでは恥ずかしい

 

等と誰かと比較されて自分をダメだと否定するような経験がなかったでしょうか???

 

 

 

 

その時の

みじめで

悲しくて

つらくて

居なくなってしまいそうな

自分の気持ちを抱えたまま、閉じ込めてはいないでしょうか???

 

 

 

 

 あなたは

自分の価値を失ったままではありませんか???

 

 

 

 

 

自分の価値を失ってしまうと、自分に価値があることを周りから認めてもらわないといけなくなります。

 

 

 

 

 

認めてもらうには、努力が必要です。

 

 

 

 

 

努力をして劣等感さえ無くせばいいかというと、そうでもありません。

 

 

 

 

劣等感を持っていると、人の関心を自分に向けることができて、孤独にもならなくていいので、劣等感は持っていたいんです。

 

 

 

 

 

だけど劣等感だけでは苦しくて耐えられないから、周りの人から認めてもらうための特別な自分という優越感が必要なんです。

 

 

 

 

そうやって特別な自分を作り周りから認めてもらうことで、自分の価値を分かってくれなかった親へと仕返しをしているかもしれません。

 

 

 

 

どれだけステキな自分に変身しようとしても、握りしめている劣等感は消えないんです。

 

 

 

 

必要なのは特別な自分ではなく、誰でも起こり得る経験をした時にそれが自分に起こったこととして受け入れていけるかどうかだと思います。

 

 

 

 

自分に起こった絶望を、自分のこととして引き受けていけるかどうか。

 

 

 

 

誰かに預けるのでなく、自分を生きることを見つめていけるかどうか。

 

 

 

 

この自己肯定感こそ、絶望から回復していく時に必要な感覚です。

 

 

 

 

絶望し、そこから立ち上がる時。

 

 

 

その時こそ、

自分を信じられているか

自分を認められているか

自分の感じたものを受け入れられているか

が必要なのではないでしょうか。

 

 

 

自分で見つめていくことが、絶望からの回復に繋がっていきますよ。

 

 

 

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